大阪市でカバー工法を選ぶ際の注意点|既存屋根状態と適切判断のコツ

スーパーガルテクト施工

大阪市にお住まいの皆さん、屋根の劣化が気になり始めたとき、まず頭に浮かぶのは「屋根の修理か、それとも大規模なリフォームか」という悩みではないでしょうか。

特に築年数の経った住宅では、屋根全体の寿命を考え、葺き替え(ふきかえ)を検討するケースが多いですが、近年、大阪でも急速に普及し、注目を集めているのが「屋根カバー工法(重ね葺き)」です。

本コラムでは、大阪市で屋根カバー工法を検討している方に向けて、この工法のメリット・デメリットを詳しく解説するとともに、

最も重要な「既存屋根の状態を適切に判断するコツ」と、施工時に注意すべきポイントをご紹介します!

目次

1. 屋根カバー工法とは?メリット・デメリットを理解する

まずは、屋根カバー工法の基本的な特徴を把握し、ご自身の住宅に適しているかを見極める第一歩としましょう。

1-1. 屋根カバー工法とは?

屋根カバー工法とは、既存の屋根材を撤去せずに、その上から新しい防水シート(ルーフィング)と屋根材を重ねて葺く工法です。主に、既存のスレート屋根(コロニアル、カラーベストなど)やアスファルトシングル屋根で採用されます。

主な使用屋根材

新しい屋根材には、軽量で耐久性に優れたガルバリウム鋼板が選ばれることがほとんどです。

1-2. 屋根カバー工法の「メリット」

大阪市内で人気の理由となる、主なメリットは以下の通りです。

  • 費用が抑えられる: 既存屋根材の撤去費用や、廃材処分費用がかからないため、葺き替えに比べて総コストを大幅に削減できます。
  • 工期が短い: 既存屋根材の撤去がない分、葺き替えよりも工事期間を短縮できます。
  • アスベスト対策に有効: 既存のスレート屋根にアスベストが含まれている場合でも、撤去しないためアスベスト飛散のリスクがなく、特別なアスベスト除去費用もかかりません。
  • 工事中の騒音・粉塵が少ない: 既存屋根材の撤去作業がないため、工事中の騒音や粉塵の発生を抑えられます。
  • 断熱性・遮音性の向上: 屋根材が二重になることで、屋根全体の断熱性や遮音性が向上し、冷暖房効率の改善や雨音の軽減が期待できます。

1-3. 屋根カバー工法の「デメリット」

メリットばかりに目を向けず、デメリットも理解しておくことが重要です。

  • 既存屋根の状態に左右される: 既存屋根の下地が傷んでいる場合や、瓦屋根など一部の屋根材には適用できません。
  • 屋根が重くなる: 新しい屋根材の分だけ、建物全体の重量が増加します。軽量なガルバリウム鋼板を選んだとしても、既存屋根材の重量が加わるため、耐震性への影響を考慮する必要があります。
  • 雨漏りの発見が遅れる可能性: 万が一、内部で雨漏りが発生した場合、二重構造のため発見が遅れる可能性があります。
  • 将来のメンテナンス費用: いずれは二重になった屋根材を全て撤去する必要が生じ、その際の撤去費用が高額になる可能性があります。
  • 通気層の確保が難しい場合も: 既存屋根と新しい屋根材の間に空気層が十分に確保できないと、湿気がこもり、結露や下地の腐食に繋がる可能性があります。

2. 【最重要】カバー工法が可能か?既存屋根状態の適切判断のコツ

屋根カバー工法を選ぶ際に最も重要となるのが、**「ご自身の既存屋根がカバー工法に適しているか」**の判断です。誤った判断は、後々のトラブルや再工事に繋がります。

2-1. カバー工法が「できない」ケース

以下のいずれかの状態に当てはまる場合は、カバー工法はできません。葺き替えを検討する必要があります。

  • 既存屋根の下地(野地板・垂木など)が腐食・劣化している:
    • 判断のコツ: 室内(特に最上階)の天井に雨漏りのシミがある、屋根裏からカビ臭い臭いがする、下地にたわみがある、といった場合は、下地の腐食が疑われます。既存屋根材を撤去して下地を補修・交換しなければなりません。
    • なぜできないか: 腐食した下地の上に新しい屋根材を重ねても、屋根全体の強度が保てず、すぐに不具合が生じます。
  • 既存屋根材が瓦屋根の場合:
    • 判断のコツ: 和瓦や洋瓦などの瓦屋根は、重すぎてカバー工法には適していません。瓦の上にさらに屋根材を重ねると、建物への負担が過大になり、耐震性に深刻な影響を及ぼします。
    • なぜできないか: 建物の倒壊リスクが高まるため、基本的に瓦屋根にはカバー工法は採用されません。瓦屋根の場合は、葺き替え(軽量な屋根材への変更含む)が基本となります。
  • 屋根の勾配(傾斜)が緩すぎる場合:
    • 判断のコツ: 勾配が緩すぎると、雨水が流れにくく、既存屋根と新しい屋根材の間に水が溜まりやすくなります。
    • なぜできないか: 内部結露や下地の腐食、雨漏りのリスクが高まるため、適切な勾配がない屋根には不向きです。
  • 既存屋根材が二重になっている場合:
    • 判断のコツ: 過去に一度カバー工法を行っている場合など、既存屋根材が既に二重になっている場合は、さらに重ねることはできません。
    • なぜできないか: 荷重が建物の許容範囲を超え、耐震性・耐久性に問題が生じます。

2-2. カバー工法が「できる」可能性が高いケース

以下の状態であれば、カバー工法を検討できる可能性が高いです。

  • 既存屋根材がスレート屋根(コロニアル、カラーベスト)またはアスファルトシングルで、下地の傷みが軽度である:
    • 判断のコツ: 雨漏りの形跡がない、屋根材の割れや欠けが部分的で広範囲ではない、屋根材の反りや浮きが軽微である、といった場合。
  • 屋根材の色褪せや苔・カビの発生が主な劣化原因である:
    • 判断のコツ: 見た目の劣化は目立つが、防水機能はまだ保たれている場合。
  • 既存屋根材にアスベストが含まれている:
    • 判断のコツ: 築年数(特に2004年以前に建てられたスレート屋根)からアスベスト含有の可能性がある場合。撤去費用を抑えたい場合に有効です。

3. 大阪市でカバー工法を選ぶ際の注意点

既存屋根の状態がカバー工法に適していると判断された場合でも、以下の点に注意して業者選びや工事を進めましょう。

3-1. 経験豊富な屋根工事専門業者に依頼する

  • 経験が品質を左右する: カバー工法は、既存屋根材の状態を見極める目利きと、適切に下地処理を行い、新しい屋根材を固定する技術が必要です。経験が浅い業者では、見落としや施工不良によるトラブルが発生しやすくなります。
  • 大阪市内での実績: 地元の気候特性や住宅事情を熟知し、大阪市内でカバー工法の施工実績が豊富な業者を選びましょう。

3-2. 複数の業者から「相見積もり」を取る

  • 価格と提案内容の比較: 複数の業者から見積もりを取り、費用だけでなく、使用する屋根材の種類、保証内容、工期、そして担当者の説明の丁寧さや対応を比較検討しましょう。
  • 「見積もり書」のチェック:
    • 「既存屋根材の状態診断結果」が明確か?: なぜカバー工法が適切なのか、その根拠(下地の状態など)が書面で示されているか。
    • 費用内訳が明確か?: 「一式」表記ではなく、使用する屋根材の種類(メーカー名・製品名)、防水シートの種類、副資材(棟板金、雪止めなど)、工賃、足場代、諸経費などが具体的に記載されているか。
    • 保証内容が明確か?: 塗料や屋根材のメーカー保証、施工業者の工事保証(期間と内容)がしっかり明記されているか。

3-3. 軽量で高耐久な屋根材を選ぶ

  • ガルバリウム鋼板が主流: 新しい屋根材には、軽量で錆びにくく耐久性に優れたガルバリウム鋼板が最適です。耐用年数も25〜40年と長く、メンテナンスサイクルも長いため、長期的なコストパフォーマンスに優れています。
  • 遮熱機能も検討: 大阪の猛暑対策として、遮熱機能を持つガルバリウム鋼板を選ぶと、室内の温度上昇を抑え、冷房費の節約にも繋がります。

3-4. 火災保険の適用も検討する

  • 自然災害による被害: 既存屋根の劣化が、台風、強風、ひょうなどの自然災害によって引き起こされたものであれば、火災保険の「風災」「ひょう災」などの補償が適用される可能性があります。
  • 業者と連携: 業者に見積もり作成を依頼する際に、火災保険の申請を検討している旨を伝え、保険会社に提出する「被害状況報告書」や「見積書」の作成を依頼しましょう。

3-5. 通気層の確保と換気対策も検討する

屋根が二重になることで湿気がこもりやすくなるリスクを考慮し、屋根裏の換気状態も合わせて業者に確認してもらいましょう。必要であれば、換気棟の設置など、適切な換気対策を施すことも重要です。


まとめ|大阪での屋根カバー工法は「事前の診断」が成功の鍵!

大阪市で屋根リフォームを検討する際、費用や工期を抑えられる屋根カバー工法は非常に魅力的な選択肢です。しかし、その最大の注意点は、「既存屋根の状態がカバー工法に適しているか」を正確に判断することにあります。

既存屋根の下地が腐食している場合や、瓦屋根の場合はカバー工法はできません。安易に「カバー工法で大丈夫」と勧める業者には注意が必要です。

最も重要なのは、信頼できる屋根工事専門業者に詳細な診断を依頼し、その診断結果に基づいた適切な提案を受けることです。

複数の業者から相見積もりを取り、見積もりの内容や保証、担当者の対応を慎重に比較検討し、納得のいく形で契約を進めましょう。

賢い判断と適切な施工で、大阪の厳しい気候に負けない、美しく長持ちする屋根を手に入れ、安心・快適な暮らしを実現してください。

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